![]() 全セラミックス固体酸化物形電池
专利摘要:
本発明は、アノード層と、カソード層と、このアノード層及びカソード層の間に挟まれた電解質層とを備える全セラミックス固体酸化物形電池であって、電解質層がドープドジルコニアを含み、40〜300μmの厚さを有し、アノード層及びカソード層が共にドープドセリアを含み、又は共にドープドジルコニアを含み、アノード層、電解質層及びカソード層で構成される多層構造体が、対称な構造である固体酸化物形電池を提供する。本発明は、前記固体酸化物形電池の製造方法をさらに提供する。 なし 公开号:JP2011514644A 申请号:JP2011500117 申请日:2009-03-18 公开日:2011-05-06 发明作者:ピーター,;ハルヴォー ラーセン, 申请人:テクニカル ユニヴァーシティー オブ デンマーク; IPC主号:H01M8-02
专利说明:
[0001] 本発明は、全セラミックス固体酸化物形電池(SOC)及びその調製方法に関する。] 背景技術 [0002] 固体酸化物形電池(SOC)には一般に、固体酸化物形燃料電池(SOFC)又は固体酸化物形電解電池(SOEC)などの異なる用途のために設計された電池が含まれる。それらの共通の基本構造のため、例えば、同一の電池をSOFC用途並びにSOEC用途において使用することができる。SOFCでは電池に燃料が供給され、電力に変換されるが、SOECでは電力を加えて燃料を生成させるので、これらの電池は、「可逆」SOCと呼ばれることがある。] [0003] 固体酸化物形電池は、種々の設計を有することができる。典型的な構造には、2つの電極間にはさまれた1つの電解質層が含まれる。通常約500℃〜約1100℃の温度で電池を作動させる間、一方の電極は酸素又は空気と接触するが、他方の電極は燃料ガスと接触している。] [0004] 従来技術において示唆される最も一般的な製造方法は、単電池の製造を含む。一般に、支持体が提供され、その上に電極層が形成され、続いて電解質層が塗布される。こうして形成された半電池は乾燥され、その後、いくつかの場合還元雰囲気下で焼結される。最終的に、第2の電極層が、完成した電池が得られるようにその上に形成される。別法として、電極層の1つ又は電解質層を、約300μm以上の厚さを有する支持層として用いることができる。] [0005] この取組みでは、得られた電池の機械的安定性をもたらすため、通常比較的厚い支持層を必要とし、そのため単電池全体の厚さが増大する。セラミック材料よりも脆性が低く、したがって機械的安定性に優れる金属若しくは金属合金から、支持体を構成することが示唆されている。しかし、不都合なことに、使用した金属材料のため、特に支持体中にクロムを使用する場合、支持体からのマイグレーションのために隣接する電極層内の触媒の被毒現象が起こる恐れがあることが判明した。その上、金属製支持体は、約1000℃までの範囲にある高温の用途が意図されるSOCには適していない。] [0006] 別法として、電極の1つを支持層として用いる場合も、一方では前記層の全体厚さが電池の機械的安定性を決定する、すなわちこの層は十分に厚くなければならず、他方で、層厚は、電極層を通るガス拡散に影響を及ぼし、したがって十分に薄くすべきである。その上、可能な限り費用効果的に電池を製造するため、それぞれの層に使用される材料の量は、最少に保持すべきである。] [0007] 米国特許出願公開第2004/0166380号(Gorteら)は、SOFCにおいて使用するための多孔質電極であって、主としてセラミック材料と電気化学的導電性材料とから構成される電極に関する。これらの電極は、多孔質セラミック材料に電気化学的導電性材料の前駆体を含浸させることにより調製される。多孔質セラミックマトリックスと、この多孔質セラミックマトリックス内に少なくとも一部分散された電気化学的導電性材料とを含むカソードを提供することに特に焦点が置かれ、この場合多孔質セラミックマトリックスには、少なくとも約0.5μmの細孔径を有する複数の細孔が含まれる。] [0008] 米国特許出願公開第2004/0018409号(Huiら)は、多孔質アノードと多孔質カソードの間に配置された緻密な電解質を備えるSOFCを開示している。この電解質は、好ましくはイットリア安定化ジルコニアとすることができる。アノードはイットリウムをドープしたチタン酸ストロンチウム、イットリウムをドープしたチタン酸ストロンチウム及びニッケル、ドープドセリア、ランタンをドープしたセリア及びニッケル、又はイットリア安定化ジルコニア及びニッケルから構成することができる。カソードは、ストロンチウムをドープしたランタンマンガナイト又はドープドランタンフェライトから構成することができる。このSOFCは、電極と電解質の間に配置される「中間層」をさらに備えることができる。前記層は、バリヤ層として機能する緻密な層である。この中間層は、触媒材料を全く含まず、この層が緻密な層なので電極としてさらに機能することができない。] [0009] 国際公開第2006/082057号パンフレット(Larsen)は、2つの電極層間に挟まれた電解質層を備え、さらにこの電池を機械的に安定させる金属製支持体を備えたSOFCに関する。] [0010] 米国特許出願公開第2004/0101729号(Kearl)は、厚膜アノード/燃料極及び厚膜カソード/空気極の両方と組み合わせた薄膜電解質を有するSOFCに関する。このカソードは、銀などの材料、又はペロブスカイト構造を有する材料、例えばランタンストロンチウムマンガナイト、ランタンストロンチウムフェライト、ランタンストロンチウムコバルタイト、LaFeO3/LaCoO3、YMnO3、CaMnO3、YfeO3など、及びこれらの混合物を含むことが好ましい。この電池は、電極と電解質層の間に界面層をさらに備えることができる。前記界面層は、触媒材料を全く含まず、この層が緻密な層なので電極として機能することができない。] [0011] 国際公開第98/49738号パンフレット(Wallinら)は、緻密な電解質膜と接触した多孔質の複合電極を有する固体電気化学デバイスのための複合酸素極/電解質構造であって、前記電極が、 (a)イオン伝導性材料と電子伝導性材料との相互浸透性網目(interpenetrating networks)を有する多孔質構造と、 (b)その多孔質構造の孔内に分散された、電子伝導性材料と異なった電極触媒と を有する構造を開示している。] [0012] 国際公開第2007/011894号パンフレット(Hertzら)は、ナノメートルスケール粒子を有する薄膜複合材料であって、 (a)電子伝導体と、 (b)イオン伝導体と が含まれる薄膜層を含む材料を開示している。] [0013] 米国特許出願公開第2003/0082436号(Hongら)は、酸素イオン伝導性セラミックセリアフィルムで被覆した電極を備える、SOFC、センサー又は固体デバイスのための電極に関する。その電解質は、Pt−LSM電極によって挟まれたYSZ電解質とすることができる。] [0014] 米国特許第5,543,239号(Virkarら)は、燃料電池、触媒又はセンサーとしての使用のための、増大した三面境界長さを有する改良された電極/電解質構造であって、 a)緻密な電解質材料からなる基体層と、 b)緻密な電解質基体層を覆う前記緻密な電解質材料の多孔質表面層と、 c)その電解質の多孔質表面層上及び同層内の電極触媒材料であり、多孔質電解質の表面上で連続的であり、存在するガスとの増大した三面境界を作り出している電極触媒材料とを含み、 d)前記構造が、多孔質アノードに一体化して接続若しくは取り付けられている 構造を開示している。] [0015] 米国特許出願公開第2006/0093884号(Seabaughら)は、完全に安定化したジルコニア電解質層をはさんだ、部分安定化ジルコニア電極層を含むセラミック積層体構造に関する。] [0016] 米国特許出願公開第2008/0038611号(Sprenkleら)は、電気化学電池用の、電極で支持された電解質膜であって、 活性電極層及びバルク電極層が含まれる導電性電極基体上に支持されたセラミックイオン伝導性電解質の実質的な連続層と、 この電解質層の熱膨張率におよそ等しい熱膨張率を有する、電解質層の向かい側にあるバルク電極層の表面上の裏打ち構造と を有する電解質膜を開示している。] [0017] 欧州特許出願公開第1482584号(Komadaら)は、 電極が、酸化物イオン伝導性材料及び/又は混合酸化物イオン伝導性材料で作られた、三次元網目構造を有する多孔質の焼結体(sintered compact)で構成された骨格を備え、 前記骨格の表面上に電子伝導性材料及び/又は混合酸化物イオン伝導性材料で作られた粒が付着し、 前記粒が、その粒が空隙の内部に充填されるような条件下で、前記多孔質の焼結体の空隙内部に焼き付けられる 固体酸化物形電池のための電極を教示している。] 発明が解決しようとする課題 [0018] 従来技術のSOC組成物の不利な点を考慮すると、耐久性があり、良好な機械的安定性を有し、従来技術のSOCの上述の欠点がなく、1000℃まで若しくはそれを超える広い温度範囲で使用することができ、全体として卓越した寿命を有する、改良されたSOCが依然として求められている。 (本発明の目的)] [0019] したがって、電池の機械的安定性を犠牲にせずに向上した電極性能及び卓越した寿命を有するSOCを提供すること、並びにその製造方法を提供することが、本発明の根底にある目標課題であった。] 課題を解決するための手段 [0020] (概要) 上記の問題は、アノード層と、カソード層と、アノード層及びカソード層の間に挟まれた電解質層とを備える全セラミックス固体酸化物形電池であって、 上記電解質層がドープドジルコニア(doped zirconia)を含み、40〜300μmの厚さを有し、 上記アノード層及びカソード層が共にドープドセリア(doped ceria)を含み、又は共にドープドジルコニアを含み、 上記アノード層、電解質層及びカソード層で構成される多層構造体が、対称な構造である電池によって、解決される。] [0021] 上記の問題は、上記の全セラミックス固体酸化物形電池の製造方法であって、 第1の電極前駆体層を用意するステップと、 上記第1の電極前駆体層の上面に電解質層を形成するステップと、 上記電解質層の上面に第2の電極前駆体層を形成するステップと、 上記得られた多層構造体を焼結するステップと を含む方法によって、さらに解決される。] [0022] 好ましい実施形態は、従属請求項及び下記の、発明の詳細な説明において示される。] 図面の簡単な説明 [0023] 2つの電極層2、3によって挟まれた電解質層1を備える、本発明に従ったSOCを示す図である。 電極層5〜8によって挟まれた電解質層4を備える、本発明に従ったSOCを示す図である。 2つの電解質層9、10と、2つの電極層11及び12とを備える、本発明に従ったSOCの他の実施形態を示す図である。 2つの電極層14、15によって挟まれた電解質層13を備える、波形パターンを有する本発明に従ったSOCを示す図である。] 発明の詳細な説明 [0024] [本発明のSOC] 本発明は、アノード層と、カソード層と、アノード層及びカソード層の間に挟まれた電解質層とを備える全セラミックス固体酸化物形電池であって、 上記電解質層がドープドジルコニアを含み、40〜300μmの厚さを有し、 上記アノード層及びカソード層が共にドープドセリアを含み、又は共にドープドジルコニアを含み、 上記アノード層、電解質層及びカソード層で構成される多層構造体が、対称な構造である電池を提供する。] [0025] 本発明の固体酸化物形電池には、固体酸化物形燃料電池並びに固体酸化物形電解電池が含まれる。本発明の意味における「全セラミックス(all ceramics)」とは、金属層又は、触媒材料以外の金属成分を一部含む層を備えていないSOCを指す。したがって、本発明の電池は、いかなる金属製支持体も、少なくとも一部又は全部が、金属若しくは金属合金から形成されるいかなる層も備えていない。金属からの化学種のマイグレーションによる本発明の電池中の電極層及び触媒の被毒現象が効果的に避けられる点で有利である。その上、本電池は、所望される場合約1000℃まで若しくはそれを超える温度などの作動条件下で使用するのに適している。特に、この「全セラミックス」固体酸化物形電池は、焼結後に電極前駆体層に含浸させることにより導入される触媒材料以外の金属を全く含まない。それどころか、この「全セラミックス」固体酸化物形電池は、触媒材料を除いて、非金属成分を含むだけである。] [0026] 本発明のSOCは、具体的には2つの多孔質のドープドセリア電極層間、又は2つの多孔質のドープドジルコニア電極層間に挟まれている、ドープドジルコニア電解質層を備えている。この構造により、電解質層としてのドープドジルコニアが、唯一イオン伝導体であり、一方カソードを形成する層中のドープドセリアは、ドープドジルコニアよりも良好なイオン伝導性、及びカソード材料とのより低い反応性をもたらす。アノードに関しては、ドープドセリアが混合伝導体、すなわち電子及びイオン両方の伝導体になり、それにより、ドープドジルコニア系のアノードと比較して、アノード性能を高めている。このため、電極性能の向上がもたらされている。] [0027] 本発明の電池において、アノード層、電解質層及びカソード層で構成される多層構造は対称な構造である。本発明の意味における「対称な(symmetrical)」とは、アノード及びカソード(前駆体)層が多孔質であり、両層がセリア組成において、また各電極(前駆体)層の厚さにおいて全く同じであり、こうして対称な構造を形成するように電極層を挟んでいる点を指す。これにより、両側から、使用時の温度サイクルの間電解質層上に加えられる機械的な力が対称になることが確保される。その上、電極層の熱膨張が、層間に挟まれる電解質層の熱膨張よりも大きいので、電池が冷却される間電解質層は圧縮を受けている。この両方が、有利に電池の機械的強度向上をもたらしている。ドープドジルコニアを含む電極を使用するとしても、これらの層の熱膨張率(TEC)が、電極のTECが確実に電解質層のTECを超えるように、ドーパントの濃度によって、又は適切なドーパントの使用によって調節されることが好ましい。] [0028] もちろん、最終的なカソード及びアノード層では、使用される触媒に差異が認められるが、当業者には直ちに明らかであるように、それは電池の対称特性に影響を有しない。より具体的には、異なる触媒が存在しても、各層の層厚、空隙率(porosity)又はセリア組成には何ら影響を有しない。] [0029] 本発明の意味において「電極前駆体層」という場合、それは、本発明の方法に関連して以下に記述されるであろうように、電池を製造する間の、焼結後であるが触媒材料を含浸させる前の電極層を指す。触媒材料を含浸する前、これが好ましい実施形態であるが、これらの電極層は、上述のようにセリア若しくはジルコニア組成及び層厚において全く同じである。これらの層は、それぞれの触媒材料を選択し、それらの材料をこれらの層に含浸させることによって、最終電極層すなわちカソード層及びアノード層として構成され、それによって電極層の機能が定義される。] [0030] したがって、本発明の意味における「対称な」とは、セリア若しくはジルコニア組成及び層厚において全く同じであり、触媒に関してのみ異なるアノード層及びカソード層を備えた電池を指す。] [0031] 図1から見ることができるように、電極層は、単一層2及び3として形成される。しかし、図2から見ることができるように、電極層すなわちアノード層及びカソード層は、それぞれの側に同一の数の層を備える多層構造として形成することもできる。図2に示すように、それぞれの電極は、2つの層5、7及び6、8を備える。もちろん、それぞれの電極は、所望される場合、上述の多層構造の対称性を損なわずに、3層以上を有することができる。] 図1 図2 [0032] [電解質層] ドープドジルコニアを含む電解質層の厚さは、乾燥状態で40〜300μm、好ましくは50〜280μmである。この厚さが200までであることがより好ましく、250μmまでがより一層好ましく、より一層好ましくは150μmまでである。この厚さは、その後の電池の用途について意図される作動温度、並びにイオン伝導率及び機械的強度の要求条件に応じて決まる。電解質層を可能な限り薄くすべきである従来技術のSOCと異なり、本発明のSOCの電解質層は、比較的厚く、すなわち300μmまでとすることができ、こうして機械的安定性を損なわずにより薄い電極層が可能になる。] [0033] 他の好ましい実施形態において、薄い可逆固体酸化物形燃料電池の電解質層は、図3の層9及び10により例示されるように、少なくとも2層を備える多層構造である。前記多層構造の全体厚さは、依然として上記の範囲にある。] 図3 [0034] [電極層] ドープドセリアを含む電極層すなわちアノード層及びカソード層の厚さは、乾燥状態で150μm以下、より好ましくは100μm以下、より一層好ましくは50μm以下である。いくつかの場合、電解質層が機械的安定性を提供するので、電極層は比較的薄くすることができる。その上、電極層は、少なくとも厚さ1μm、より好ましくは10μm、最も好ましくは20μmが好ましい。電池が対称特性を有するので、アノード層及びカソード層の厚さは、上記において定義したようにもちろん全く同じである。] [0035] 触媒を含浸させる前の電極前駆体層は、水銀ポロシメーターにより測定して、20〜80%、より好ましくは30〜70%、より一層好ましくは40〜60%の空隙率を有することが好ましい。] [0036] より好ましい実施形態において、図2に示すように、電極前駆体層は、それぞれ2つの異なる層を有する。電極前駆体層は、全体の対称な電池構造を保持しながら、それぞれ3層以上を含むことができる。] 図2 [0037] 最終電池構造が、上述のように電極層により電解質層が挟まれている対称な構造であるので、その電解質層と接触する電極層よりも低いTECを有する電解質層は、冷却の間圧縮を受けるであろう。したがって、電池は改良された安定性を示し、より長い電池寿命をもたらす。] [0038] さらに好ましい実施形態において、製造される電池構造は、パターンのある構造を得るように、焼結前にプロファイリングされる。パターンのある構造には、図4により例示されるリボン構造又は卵トレー構造が含まれる。このパターンを利用して、所望される場合その後の使用の間、電池内にガスチャンネルを提供できる。前記パターンが存在すると、電池の全体的な剛性及びハンドリング強度をもたらす。電池をプロファイリングすると、スタックの電力/体積性能がさらに向上して、いくつかの用途において非常に有利である。電池構造のプロファイリングの仕方は、当業者によく知られている。] 図4 [0039] 電極層中に触媒が存在する場合、カソード層として機能することになる電極前駆体層に含浸させるその触媒又はその前駆体は、マンガナイト、フェライト、コバルタイト及びニッケレート、又はそれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。すなわち、(La1−xSrx)sMnO3−δ及び(A1−xBx)sFe1−yCoyO3−δ(式中A=La、Gd、Y、Sm、Ln若しくはそれらの混合物、及びB=Ba、Sr、Ca若しくはそれらの混合物、及びLn=ランタニドである。)。例には、ランタンストロンチウムマンガネート、ランタニドストロンチウム鉄コバルト酸化物、(La1−xSrx)MnO3−δ、(Ln1−xSrx)MnO3−δ、(La1−xSrx)Fe1−yCoyO3−δ、(Ln1−xSrx)Fe1−yCoyO3−δ、(Y1−xCax)Fe1−yCoyO3−δ、(Gd1−xSrx)Fe1−yCoyO3−δ、(Gd1−xCax)Fe1−yCoyO3−δ又はこれらの混合物が含まれる。式中、xは約0〜1、より好ましくは約0.1〜0.5、最も好ましくは0.2〜0.4である。yは、約0〜1、より好ましくは約0.1〜0.5、最も好ましくは0.2〜0.3である。sは、0.7〜1が好ましい。] [0040] さらに、ドープドジルコニア又はドープドセリアなどの電解質材料を、所望される場合単独で又は任意の上述の材料と組み合わせて、カソードとして指定された電極前駆体層中に含浸させることができる。] [0041] 電極層中に触媒が存在する場合、アノード層として機能することになる電極前駆体層に含浸させるためのその触媒又はその前駆体が、Ni、FexNi1−x合金、並びにNiとドープドセリア/ジルコニアとの混合物、又はCu及びCuとドープドジルコニア/セリアとの混合物からなる群から選択されることも好ましいことである。別法として、MasTi1−xMbxO3−δ(Ma=Ba、Sr、Ca、Mb=V、Nb、Ta、Mo、W、Th、U、0≦s≦0.5);又はLnCr1−xMxO3−δ(M=T、V、Mn、Nb、Mo、W、Th、U)を使用することができる。式中、xは約0〜1、より好ましくは約0.1〜0.5、最も好ましくは0.2〜0.3である。] [0042] さらに、ドープドセリアなどの電極触媒活性な電解質材料を、所望される場合単独で又は任意の上述の材料と組み合わせてアノード中に含浸させることができる。] [0043] [場合によるバリヤ層] 他の好ましい実施形態において、バリヤ材料を、カソードとして指定された電極前駆体層に含浸させる。カソード前駆体層を通じて、含浸により電極前駆体層及び電解質層内の表面上に沈着されるバリヤ材料を提供することによって、高温における、例えば電池の作動中におけるカソード材料と電解質材料の間の界面反応が、効果的に防止される。これにより、カソードと電解質材料の間の、特にカソード層中のLa及び/若しくはSr酸化物と、電極前駆体層及び電解質層中のZrO2との間の望ましくない反応が無くなり、もしそうでない場合これらの反応は、電池内に電気絶縁性界面層の形成をもたらし、それによりその電池の電気化学的活性を低下させるであろう。] [0044] このバリヤ材料は、セリア、より好ましくはドープドセリア例えば(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(すなわちCGO10)又は(Ce0.9Sm0.1)O2−δ(すなわちCSO10)などを含むことが好ましい。] [0045] バリヤ材料の前駆体溶液若しくは懸濁液は、ドープドセリアの硝酸塩溶液、例えばGdをドープしたセリア((Ce0.9Gd0.1)O2−δ)の硝酸塩溶液、又は平均直径2〜100nm、好ましくは30〜100nm、より好ましくは30〜80nmを有するドープドセリア粒子のコロイド状懸濁液とすることが好ましい。] [0046] [本発明の方法] 本発明は、上述の全セラミックス固体酸化物形電池の製造方法であって、 第1の電極前駆体層を用意するステップと、 上記第1の電極前駆体層の上面に電解質層を形成するステップと、 上記電解質層の上面に第2の電極前駆体層を形成するステップと、 その得られた多層構造体を焼結するステップと を含む方法をさらに提供する。] [0047] この電池は、当業者に知られている、提案されている標準的セラミック処理技術並びに先進的コロイド及び化学処理を用いて製造することができる。焼結温度は、1000〜1300℃の範囲にあることが好ましい。] [0048] この方法は、電極前駆体層に、上述の電気化学的活性材料を含浸させるステップをさらに含むことが好ましい。] [0049] [場合によるバリヤ層] 他の好ましい実施形態において、触媒材料を含浸させる前にバリヤ材料を、カソード前駆体層に含浸させる。上記において示したように、カソード前駆体層を通じて、含浸により電極前駆体層及び電解質層内の表面上に沈着されるバリヤ材料を提供することによって、空気極(カソード)材料と電解質材料の間の界面反応が、防止される。これにより、カソードと電解質材料の間の、特にカソードのLa及び/若しくはSr酸化物と、電解質のZrO2との間の、反応し易く、電池内に電気絶縁性界面層を形成し、それによりその電池の電気化学的活性を低下させる望ましくない反応が無くなる点が有利である。] [0050] このバリヤ材料は、セリア、より好ましくはドープドセリア例えば(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(すなわちCGO10)又は(Ce0.9Sm0.1)O2−δ(すなわちCSO10)などを含むことが好ましい。] [0051] より一層好ましいのは、バリヤ材料の前駆体溶液若しくは懸濁液を、少なくともカソード前駆体層に含浸させ、その後熱処理を行うステップである。その後に、上述の触媒又は触媒前駆体をこれらの電極に含浸させる。] [0052] [利点] 本発明の全セラミックス固体酸化物形電池は、ジルコニア系電解質層及びセリア若しくはジルコニア系電極(前駆体)層の組合せを備え、それにより下記をもたらしている: 電極中のジルコニアをセリアで置換することによる電極性能の向上、 電池が、広い適用温度範囲すなわち500〜1100℃における使用に適していること、 追加の支持層、特に金属製支持層についての要求条件がなく、耐久性のある全セラミックス電池、 電池製造方法が1回の焼結ステップだけを要し、製造をより費用効果的にしている、 電池の焼結後に、電極に含浸を行い、このため緻密な微細構造と、見返りに高性能が確保される、 ジルコニアと比較してより高いセリアの熱膨張率のため、又はジルコニア電解質層と比較してより高いドープドジルコニア電極層の熱膨張率のため、ジルコニア系電解質が両側からの圧縮力を受けており、したがって電池の機械的強度を高める、 電池が改善された寿命を有する。] [0053] 本発明は、下記の実施例によってここに記述されるであろう。しかし、本発明はそれらに限定されないことを意図するものである。] [0054] 実施例1: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0055] 層1:懸濁物は、10体積%の黒鉛空隙形成剤と混合したCe0.9Gd0.1O2(CGO10)粉末を含む。素地厚さ(green thickness)は約40μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、およそ2〜3μmの平均細孔径を有する。] [0056] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づく。電解質の焼結厚さは約25μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0057] 第2のステップは、上述の薄片(foil)を積層して、図1に示した、2つの電極前駆体層(2、3)間に挟まれた電解質層(1)を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。図1に示すように、得られた構造は対称である。] 図1 [0058] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、12×12〜30×30cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0059] 第4のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理(soaking)を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0060] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解するための中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0061] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。アノードが含浸される前に、含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni40体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ60体積%(NiOの還元後)である。] [0062] このように構成された電池は、厚さ約100μmを有し、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0063] 実施例2: [SOCの製造] ステップ5においてカソードが含浸される箇所を除いて、実施例1において上記のとおり概説したように電池を製造している。焼結した電池は、片面をマスキングする。(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δ及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(CGO10)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、中間の加熱ステップを伴って5回行われる。] [0064] 得られた電池は、厚さ約100μmを有し、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0065] 実施例3: [SOCの製造] ステップ1〜4について実施例1で記述したように製造が実施される。] [0066] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ポリマーシールにより片面をマスキングされる。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及び(CGO10)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、それぞれの浸透の間に中間の乾燥を伴って、4回行われる。] [0067] 実施例1において記述されるように、電池を完成させる。得られた電池は、厚さ約100μmを有し、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0068] 実施例4: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0069] 層1:懸濁物は、(Ce0.9Gd0.1)O2−δ粉末に基づき、空隙形成剤(pore−former)として木炭を使用する。素地厚さは約40μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、1〜2μmの範囲にある平均細孔径を有する。] [0070] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づく。この薄片の素地厚さは約12μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0071] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、図1に示した、2つの電極前駆体層(2、3)間に挟まれた電解質層(1)を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。] 図1 [0072] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、12×12〜30×30cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0073] 第4のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1150℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0074] 第5のステップは、カソードバリヤ層の含浸である。焼結の後、ガドリニウムをドープしたセリア(Gd0.1Ce0.9)O2−δ(バリヤ材料)の硝酸塩溶液をカソード前駆体層に2回含浸させる。含浸後、試料を400℃で1時間熱処理する。] [0075] 第6のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、片面をマスキングする。La、Sr及びCoの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解するための中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97CoO3−δである。] [0076] 第7のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni40体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ60体積%(NiOの還元後)である。] [0077] このように構成された電池は、厚さ約100μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0078] 実施例5: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0079] 層1:懸濁物は、10体積%のPMMA充填剤と混合した(Ce0.85Gd0.15)O2−δ(CGO15)粉末を含む。焼結厚さは約25μmである。この層の焼結空隙率は約60%であり、1〜3μmの範囲にある平均細孔径を有する。] [0080] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づく。この電解質の焼結厚さは約150μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0081] 実施例3において記述されるように、電池を完成させる。このように形成された電池は、厚さ約200μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0082] 実施例6: [多層電極を有するSOCの製造] 第1のステップは、3つの層;2つのセリア含有電極前駆体層(層1及び2)及び1つの電解質層(層3)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。これらの層の相対的熱膨張率(TEC)はTEC層3<TEC層1≦TEC層2である。] [0083] 層1:懸濁物は、(Ce0.9Gd0.1)O2−δを含む。空隙形成剤として15体積%の黒鉛を使用する。焼結厚さは約30μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、2〜5μmの範囲にある細孔径を有する。] [0084] 層2:懸濁物は、(Ce0.9Gd0.1)O2−δを主成分とする。空隙形成剤として10体積%の黒鉛を用いる。薄片の焼結厚さは約25μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、1〜3μmの範囲にある細孔径を有する。] [0085] 層3:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づいている。この薄片の焼結厚さは約50μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0086] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、層1−層2−層3−層2−層1の順序におけるそれぞれの側の2つの電極前駆体層の間に挟まれた電解質層を含む層状構造とするステップを含む。この層構造は、図2において示した層4〜8に対応する。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。] 図2 [0087] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、面積約600cm2を有する試料のナイフ打抜きにより行われる。] [0088] 実施例1において記述されるように、電池を完成させる。得られた電池は、厚さ約160μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0089] 実施例7: [多層電解質を有する薄型SOCの製造] 第1のステップは、3つの層;1つのセリア含有電極前駆体層(層1)及び2つの電解質層(層2及び3)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。これらの層の相対的な熱膨張率(TEC)はTEC層3<TEC層1≦TEC層2である。] [0090] 層1:電極前駆体層。懸濁物は、(Ce0.9Gd0.1)O2−δを主成分とする。空隙形成剤として10体積%の黒鉛を用いている。薄片の焼結厚さは約50μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、1〜3μmの範囲にある細孔径を有する。] [0091] 層2:電解質層。懸濁物は、(Ce0.9Gd0.1)O2−δを主成分とする。この薄片の焼結厚さは約10μmである。この層の焼結空隙率は、約96%である。] [0092] 層3:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づいている。この薄片の焼結厚さは約5μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0093] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、層1−層2−層3−層2−層1の順序におけるそれぞれの側の電極前駆体層の間に挟まれた電解質層を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、120℃における加温加圧成形により実施される。] [0094] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、面積約600cm2を有する試料のナイフ打抜きにより行われる。] [0095] 第4のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0096] 第5のステップは、電解質側にあるカソード(層3)の含浸である。焼結した電池は、片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解するための中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0097] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni40体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ60体積%(NiOの還元後)である。] [0098] このように構成された電池は、厚さ約125μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0099] 実施例8:多層電解質を有するSOCの製造 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてのポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0100] 層1:懸濁物は、Ce0.9Gd0.1O2を含む。焼結厚さは約30μmである。この層の焼結空隙率は約30%であり、1〜2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0101] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づいている。この薄片の焼結厚さは約15μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0102] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、図3に示した、2つの電極前駆体層(11、12)間に挟まれた2つの電解質層(9、10)を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。] 図3 [0103] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、12×12〜30×30cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0104] 第4のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0105] 第5のステップは、カソードバリヤ層の含浸である。焼結の後、ガドリニウムをドープしたセリア(Gd0.1Ce0.9)O2−δ(バリヤ材料)の硝酸塩溶液をカソード前駆体層に2回含浸する。含浸後、試料を400℃で1時間熱処理する。] [0106] 第6のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、5回行われ、硝酸塩を分解する中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0107] 第7のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をゴムシールによりマスキングする。Cu、Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、6回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Cu4体積%、Ni38体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ58体積%(NiOの還元後)である。] [0108] 得られた電池は、厚さ約90μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0109] 実施例9: [パターンのあるプロファイル構造を有するSOCの製造] ステップ1及び2は、実施例1において記述されるように行われる。] [0110] 第3のステップにおいて、積層したテープは、部分片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、40×40cm2までの範囲にある焼結面積をもたらす。] [0111] 第4のステップにおいて、積層構造体には、図4に示した電解質層(13)及び2つの電極前駆体層(14、15)を加圧成形することにより、卵トレーのパターンのプロファイル構造が与えられる。] 図4 [0112] 第5のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層体を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0113] 第6のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解するための中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0114] 第7のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をゴムシールによりマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、7回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni50体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ50体積%(NiOの還元後)である。] [0115] 得られた電池は、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0116] 実施例10: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0117] 層1:懸濁物は、予備仮焼した(Ce0.9Gd0.1)O2−δ及び空隙形成剤として10体積%の木炭を含む。焼結厚さは約20μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、約2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0118] 層2:懸濁物は、YSZ粉末に基づいている。薄片の焼結厚さは約75μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0119] ステップ2〜4は、実施例1において記述したように行われる。] [0120] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(CGO10)(体積比2:1)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、中間の加熱ステップを有する。] [0121] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をゴムシールによりマスキングする。NiO及びCe0.9Gd0.1O2のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、中間の乾燥を有する。NiO:CGOの体積比は1:2である。] [0122] 得られた膜は、厚さ約100μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0123] 実施例11 [SOCの製造] 第1のステップは、各層をテープキャスティングした後の中間乾燥を有する、三層構造体(層1及び3−電極前駆体層、並びに層2−電解質層)の同時キャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、懸濁物は以下に記述するように二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、キャスティングしたものをその後乾燥する。] [0124] 懸濁液1、層1及び3:懸濁物は、予備仮焼した(Ce0.9Gd0.1)O2−δ及び空隙形成剤として10体積%の木炭を含む。焼結厚さは約40μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、約2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0125] 懸濁物2、層2:懸濁物は、ドープドジルコニアに基づいている。薄片の焼結厚さは約100μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0126] 層1を、ポリマー薄片上にテープキャスティングする。乾燥後、層2を、層1上に直接テープキャスティングし、その後乾燥した後、層3(懸濁液1)を、層1及び層2を含む二層構造の上に直接テープキャスティングする。] [0127] 第2のステップにおいて、同時キャスティングしたテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、200〜500cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0128] 第3のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1150℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0129] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(CGO10)(体積比2:1)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、中間の加熱ステップを有する。] [0130] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni50体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ50体積%(NiOの還元後)である。] [0131] 得られた膜は、厚さ約180μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0132] 実施例12 [SOCの製造] 第1のステップは、中間乾燥を含まない、三層構造体(層1及び3−電極前駆体層、並びに層2−電解質層)の同時キャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用して以下に記述するようにテープキャスティングし、キャスティングしたものをその後乾燥する。] [0133] 懸濁物1、層1及び3:懸濁物は、予備仮焼した(Ce0.9Gd0.1)O2−δ及び空隙形成剤として10体積%の木炭を含む。焼結厚さは約50μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、約2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0134] 懸濁物2、層2:懸濁物は、ドープドジルコニアを主成分とする。薄片の焼結厚さは約200μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0135] 3台のドクターブレード装置を、ポリマーフィルム上に直列に配置し、これらの3層を直接、お互いの上にテープキャスティングしている。層1(懸濁物1)−層2(懸濁物2)及び層3(懸濁物1)。] [0136] 第2のステップにおいて、同時キャスティングしたテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、200〜500cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0137] 第3のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1150℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0138] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(CGO10)(体積比2:1)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、中間の加熱ステップを有する。] [0139] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni50体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ50体積%(NiOの還元後)である。] [0140] 得られた膜は、厚さ約300μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0141] 実施例13: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0142] 層1:懸濁物は、10重量%の黒鉛空隙形成剤と混合したZr0.88Y0.12O2−δ粉末を含む。素地厚さは約40μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、およそ2〜3μmの平均細孔径を有する。] [0143] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づく。電解質の焼結厚さは約25μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0144] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、図1に示した、2つの電極前駆体層(2、3)間に挟まれた電解質層(1)を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。図1に示すように、得られた構造は対称である。] 図1 [0145] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、12×12〜30×30cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0146] 第4のステップは、積層物の焼結である。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0147] 第5のステップにおいて、カソードが含浸される。焼結した電池は、片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解する中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0148] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。アノードが含浸される前に、含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni40体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ60体積%(NiOの還元後)である。] [0149] このように構成された電池は、厚さ約100μmを有し、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0150] 実施例14: [SOCの製造] ステップ5においてカソードが含浸される箇所を除いて、実施例13において上記のとおり概説したように電池を製造している。焼結した電池は、片面をマスキングする。(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δ及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(CGO10)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、中間の加熱ステップを伴って5回行われる。] [0151] 得られた電池は、厚さ約100μmを有し、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0152] 実施例15: [SOCの製造] ステップ1〜4について実施例13で記述したように製造が実施される。] [0153] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ポリマーシールにより片面をマスキングされる。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及び(CGO10)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、それぞれの浸透の間に中間の乾燥を伴って、4回行われる。] [0154] 実施例13において記述されるように、電池を完成させる。得られた電池は、厚さ約100μmを有し、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0155] 実施例16: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0156] 層1:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づき、空隙形成剤として木炭を使用する。素地厚さは約40μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、1〜2μmの範囲にある平均細孔径を有する。] [0157] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づく。この薄片の素地厚さは約12μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0158] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、図1に示した、2つの電極前駆体層(2、3)間に挟まれた電解質層(1)を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。] 図1 [0159] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、12×12〜30×30cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0160] 第4のステップにおいて、積層物が焼結される。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0161] 第5のステップは、カソードバリヤ層の含浸である。焼結の後、ガドリニウムをドープしたセリア(Gd0.1Ce0.9)O2−δ(バリヤ材料)の硝酸塩溶液をカソード前駆体層に2回含浸する。含浸後、試料を400℃で1時間熱処理する。] [0162] 第6のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、片面をマスキングする。La、Sr及びCoの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解する中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97CoO3−δである。] [0163] 第7のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni40体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ60体積%(NiOの還元後)である。] [0164] このように構成された電池は、厚さ約100μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0165] 実施例17: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0166] 層1:懸濁物は、10体積%のPMMA充填剤と混合したZr0.84Y0.16O2−δ粉末を含む。焼結厚さは約25μmである。この層の焼結空隙率は約60%であり、1〜3μmの範囲にある平均細孔径を有する。] [0167] 層2:懸濁物は、Zr0.80Y0.20−δ粉末に基づく。電解質の焼結厚さは約150μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0168] 実施例15において記述されるように、電池を完成させる。このように形成された電池は、厚さ約200μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0169] 実施例18: [多層電極を有するSOCの製造] 第1のステップは、3つの層;2つのジルコニア含有電極前駆体層(層1及び2)及び1つの電解質層(層3)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。これらの層の相対的熱膨張率(TEC)はTEC層3<TEC層1≦TEC層2である。] [0170] 層1:懸濁物は、Zr0.82Y0.18O2−δを含む。空隙形成剤として15体積%の黒鉛を使用する。焼結厚さは約30μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、2〜5μmの範囲にある細孔径を有する。] [0171] 層2:懸濁物は、Zr0.84Y0.16O2−δを主成分とする。空隙形成剤として10体積%の黒鉛を用いる。薄片の焼結厚さは約25μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、1〜3μmの範囲にある細孔径を有する。] [0172] 層3:懸濁物は、Zr0.80Y0.20O2−δ粉末に基づいている。薄片の焼結厚さは約50μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0173] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、層1−層2−層3−層2−層1の順序におけるそれぞれの側の2つの電極前駆体層の間に挟まれた電解質層を含む層状構造とするステップを含む。この層構造は、図2において示した層4〜8に対応する。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。] 図2 [0174] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、面積約600cm2を有する試料のナイフ打抜きにより行われる。] [0175] 実施例13において記述されるように、電池を完成させる。得られた電池は、厚さ約160μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0176] 実施例19: [多層電解質を有する薄型SOCの製造] 第1のステップは、3つの層;1つのジルコニア含有電極前駆体層(層1)及び2つの電解質層(層2及び3)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。これらの層の相対的な熱膨張率(TEC)はTEC層3<TEC層1≦TEC層2である。] [0177] 層1:電極前駆体層。懸濁物は、Zr0.82Y0.18O2−δを主成分とする。空隙形成剤として10体積%の黒鉛を用いている。薄片の焼結厚さは約50μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、1〜3μmの範囲にある細孔径を有する。] [0178] 層2:電解質層。懸濁物は、Zr0.84Y0.16O2−δを主成分とする。薄片の焼結厚さは約10μmである。この層の焼結空隙率は、約96%である。] [0179] 層3:電解質層。懸濁物は、Zr0.80Y0.20O2−δ粉末に基づいている。薄片の焼結厚さは約5μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0180] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、層1−層2−層3−層2−層1の順序におけるそれぞれの側の電極前駆体層の間に挟まれた電解質層を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、120℃における加温加圧成形により実施される。] [0181] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、面積約600cm2を有する試料のナイフ打抜きにより行われる。] [0182] 第4のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0183] 第5のステップは、電解質側にあるカソード(層3)の含浸である。焼結した電池は、片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解するための中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0184] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni40体積%及び(Ce0.9Gd0.1)O2−δ60体積%(NiOの還元後)である。] [0185] このように構成された電池は、厚さ約125μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0186] 実施例20:多層電解質を有するSOCの製造 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0187] 層1:懸濁物は、Zr0.76Sc0.2Y0.03O2−δを含む。焼結厚さは約30μmである。この層の焼結気孔率は約30%であり、1〜2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0188] 層2:懸濁物は、Zr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ粉末に基づいている。薄片の焼結厚さは約15μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0189] 第2のステップは、上述の薄片を積層して、図3に示した、2つの電極前駆体層(11、12)間にはさまれた2つの電解質層(9、10)を含む層状構造とするステップを含む。この積層は、二段ロール装置における加熱ロールの使用により実施され、1回通過で行われる。] 図3 [0190] 第3のステップにおいて、積層したテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、12×12〜30×30cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0191] 第4のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0192] 第5のステップは、カソードバリヤ層の含浸である。焼結の後、ガドリニウムをドープしたセリア(Gd0.1Ce0.9)O2−δ(バリヤ材料)の硝酸塩溶液をカソード前駆体層中に2回含浸させる。含浸後、試料を400℃で1時間熱処理する。] [0193] 第6のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、5回行われ、硝酸塩を分解する中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0194] 第7のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をゴムシールによりマスキングする。Cu、Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、6回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Cu4体積%、Ni38体積%及びZr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ58体積%(NiOの還元後)である。] [0195] 得られた電池は、厚さ約90μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0196] 実施例21: [パターンのあるプロファイル構造を有するSOCの製造] ステップ1及び2は、実施例13において記述されるように行われる。] [0197] 第3のステップにおいて、積層したテープは、部分片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、40×40cm2までの範囲にある焼結面積をもたらす。] [0198] 第4のステップにおいて、積層構造体には、図4に示した電解質層(13)及び2つの電極前駆体層(14、15)を加圧成形することにより卵トレーのパターンのプロファイル構造が与えられる。] 図4 [0199] 第5のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層体を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1200℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0200] 第6のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。La、Sr、Co及びFeの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、6回行われ、硝酸塩を分解する中間の加熱ステップを有する。得られた含浸ペロブスカイトカソードの組成は、(La0.6Sr0.4)0.97(Co0.2Fe0.8)O3−δである。] [0201] 第7のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をゴムシールによりマスキングする。Ni、Ce及びGdの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に浸透させる。浸透は、7回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni50体積%及びZr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ50体積%(NiOの還元後)である。] [0202] 得られた電池は、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0203] 実施例22: [SOCの製造] 第1のステップは、2つの層(層1−電極前駆体層、及び層2−電解質層)のテープキャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、この懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、テープはその後乾燥される。] [0204] 層1:懸濁物は、予備仮焼したYSZ及び空隙形成剤として10体積%の木炭を含む。焼結厚さは約20μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、約2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0205] 層2:懸濁物は、YSZ粉末に基づいている。薄片の焼結厚さは約75μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0206] ステップ2〜4は、実施例13において記述したように行われる。] [0207] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及びZr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ(体積比2:1)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、中間の加熱ステップを有する。] [0208] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をゴムシールによりマスキングする。NiO及びCe0.9Gd0.1O2のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、中間の乾燥を有する。NiO:CGOの体積比は1:2である。] [0209] 得られた膜は、厚さ約100μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0210] 実施例23 [SOCの製造] 第1のステップは、各層をテープキャスティングした後の中間乾燥を有する、三層構造体(層1及び3−電極前駆体層、並びに層2−電解質層)の同時キャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、懸濁物は以下に記述するように二段ドクターブレード装置を使用してテープキャスティングし、キャスティングしたものをその後乾燥する。] [0211] 懸濁物1、層1及び3:懸濁物は、予備仮焼したZr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ及び空隙形成剤として10体積%の木炭を含む。焼結厚さは約40μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、約2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0212] 懸濁物2、層2:懸濁物は、ドープドジルコニアを主成分とする。薄片の焼結厚さは約100μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0213] 層1を、ポリマー薄片上にテープキャスティングする。乾燥後、層2を、層1上に直接テープキャスティングし、その後乾燥した後、層3(懸濁物1)を、層1及び層2を含む二層構造の上に直接テープキャスティングする。] [0214] 第2のステップにおいて、同時キャスティングしたテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、200〜500cm2の範囲における焼結面積をもたらす。] [0215] 第3のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理2時間後、温度上昇100℃/hにより約1150℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0216] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及びZr0.78Sc0.2Y0.02O2−δ(体積比3:1)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、中間の加熱ステップを有する。] [0217] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。Ni、Zr及びYの硝酸塩溶液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、5回行われ、それぞれの浸透の間に、含浸した硝酸塩を分解する中間の加熱スケジュールを有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni50体積%及びZr0.84Y0.16O2−δ50体積%(NiOの還元後)である。] [0218] 得られた膜は、厚さ約180μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。] [0219] 実施例24 [SOCの製造] 第1のステップは、中間乾燥を含まない、三層構造体(層1及び3−電極前駆体層、並びに層2−電解質層)の同時キャスティングを含む。テープキャスティング用懸濁物は、添加剤としてポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルブチラール(PVB)及びEtOH+MEKを有する粉末のボールミル粉砕によって製造される。粒度を調整した後、懸濁物は二段ドクターブレード装置を使用して以下に記述するようにテープキャスティングし、キャスティングしたものをその後乾燥する。] [0220] 懸濁物1、層1及び3:懸濁物は、予備仮焼したZr0.80Y0.20O2−δ及び空隙形成剤として10体積%の木炭を含む。焼結厚さは約50μmである。この層の焼結空隙率は約50%であり、約2μmの範囲にある細孔径を有する。] [0221] 懸濁液2、層2:懸濁物は、Zr0.80Y0.20O2−δを主成分とする。薄片の焼結厚さは約200μmである。この層の焼結密度は、理論密度の>96%である。] [0222] 3台のドクターブレード装置を、ポリマーフィルム上に直列に配置し、これらの3層を直接、お互いの上にテープキャスティングしている。すなわち層1(懸濁物1)−層2(懸濁物2)及び層3(懸濁物1)。] [0223] 第2のステップにおいて、同時キャスティングしたテープは、正方形片に切断される。これは、ナイフ打抜きにより行われ、200〜500cm2の範囲にある焼結面積をもたらす。] [0224] 第3のステップは焼結を含む。流動空気雰囲気中で、積層物を温度上昇約50℃/hにより約500℃まで加熱する。均熱処理を2時間した後、温度上昇100℃/hにより約1150℃まで炉を加熱し、5時間そのままにした後室温まで冷却する。] [0225] 第5のステップは、カソードの含浸である。焼結した電池は、ゴムシールにより片面をマスキングする。(La0.75Sr0.25)Mn1.05O3−δ及びZr0.80Y0.20O2−δ(体積比2:1)のコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、中間の加熱ステップを有する。] [0226] 第6のステップにおいて、アノードが含浸される。含浸されたカソード側をマスキングする。NiO及びZr0.80Y0.20O2−δのコロイド状懸濁液を、多孔質構造内に真空浸透させる。浸透は、4回行われ、それぞれの浸透の間に、中間乾燥を有する。得られた含浸されたアノード部分の組成は、Ni50体積%及びZr0.80Y0.20O2−δ50体積%(NiOの還元後)である。] [0227] 得られた膜は、厚さ約300μmであり、電池のスタックにすぐに組み込める。スタック形成前の熱処理は要しない。]
权利要求:
請求項1 アノード層と、カソード層と、前記アノード層及び前記カソード層の間に挟まれた電解質層とを備える全セラミックス固体酸化物形電池であって、前記電解質層がドープドジルコニアを含み、40〜300μmの厚さを有し、前記アノード層及び前記カソード層が共にドープドセリアを含み、又は共にドープドジルコニアを含み、前記アノード層、前記電解質層及び前記カソード層で構成される多層構造体が、対称な構造である、全セラミックス固体酸化物形電池。 請求項2 前記アノード層及びカソード層の厚さが、150μm以下である、請求項1に記載の全セラミックス固体酸化物形電池。 請求項3 前記電解質層が、2層以上を備える、請求項1又は2に記載の全セラミックス固体酸化物形電池。 請求項4 前記アノード層及び前記カソード層が、それぞれ2層以上を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の全セラミックス固体酸化物形電池。 請求項5 前記アノード層及びカソード層が、20〜80%の空隙率を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の全セラミックス固体酸化物形電池。 請求項6 前記アノード層及び/又はカソード層が、バリヤ材料により含浸されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の全セラミックス固体酸化物形電池。 請求項7 請求項1〜6のいずれか一項に記載の全セラミックス固体酸化物形電池の製造方法であって、第1の電極前駆体層を用意するステップと、前記第1の電極前駆体層の上面に電解質層を形成するステップと、前記電解質層の上面に第2の電極前駆体層を形成するステップと、前記得られた多層構造体を焼結するステップとを含む方法。 請求項8 前記焼結の温度が1000〜1300℃である、請求項7に記載の方法。 請求項9 前記カソード層を形成することになる前記電極前駆体層にバリヤ材料を含浸させるステップをさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。 請求項10 前記バリヤ材料が、(Ce0.9Gd0.1)O2−δ(すなわちCGO10)及び(Ce0.9Sm0.1)O2−δからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。 請求項11 前記第1の電極前駆体層及び第2の電極前駆体層に、前記カソード層及び前記アノード層を形成するように、触媒又は触媒前駆体材料を含浸させるステップをさらに含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。 請求項12 前記カソード層を形成することになる前記電極前駆体層のための前記触媒又は触媒前駆体が、マンガナイト、フェライト、コバルタイト及びニッケレート、ドープドセリア、ドープドジルコニア又はそれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。 請求項13 前記アノード層を形成することになる前記電極前駆体層のための前記触媒又は触媒前駆体が、Ni、FexNi1−x合金、及びNiとドープドセリア/ジルコニアとの混合物、又はCu及びCu及び/又はドープドジルコニア/セリアとの混合物、並びにMasTi1−xMbxO3−δ(Ma=Ba、Sr、Ca、Mb=V、Nb、Ta、Mo、W、Th、U、0≦s≦0.5)、又はLnCr1−xMxO3−δ(M=T、V、Mn、Nb、Mo、W、Th、U)からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
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